大学Chapter 36約13分
流体力学
川の流れ・飛行機の揚力・血液循環——連続体の運動をナビエ・ストークス方程式で記述する。乱流は21世紀の未解決問題。
#流体力学#ナビエストークス方程式#ベルヌーイの定理#粘性#レイノルズ数#乱流
流れを方程式で捉える
血液・大気・海流——流体の運動は「連続体力学」として記述される。
📜ナビエとストークス(19世紀)
クロード・ナビエ(1821年)とジョージ・ストークス(1845年)が独立に粘性流体の方程式を導いた。現在まで解析解が得られない場合が多く、乱流の解析はミレニアム懸賞問題のひとつ。
連続の方程式(質量保存)
∑連続の方程式
非圧縮流体( = const):
オイラー方程式(非粘性流体)
∑オイラー方程式
左辺:密度×加速度(慣性項)
右辺:圧力勾配力 + 体積力(重力など)
ベルヌーイの定理
定常・非圧縮・非粘性の流線に沿って:
∑ベルヌーイの定理
速度が上がると圧力が下がる——飛行機の揚力の基本原理。
ナビエ・ストークス方程式
粘性 を加えると:
∑ナビエ・ストークス方程式
右辺第2項:粘性拡散項(粘り気による運動量拡散)
レイノルズ数と乱流
✓レイノルズ数
- :層流(秩序正しい流れ)
- :乱流(カオス的な流れ)
- 遷移領域:2000〜4000
乱流の理論的解明はミレニアム懸賞問題(賞金100万ドル)。
📝血液循環
心臓の動脈(Re ≈ 3000-5000):乱流が生じやすく、それが動脈硬化に関係する。スポーツ時にRe が上がり、ヒューという音(血管音)が聞こえることがある。
🌍CFD(数値流体力学)
飛行機・自動車・建築物の設計、気象予報、半導体冷却はすべてナビエ・ストークス方程式の数値計算(CFD)で行われる。1000億格子点規模のスーパーコンピュータ計算が日常的に行われている。
// quiz
確認問題
Q1.ベルヌーイの定理が成立する条件はどれか?
Q2.レイノルズ数 Re の物理的意味は?
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