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大学Chapter 2915

シュレーディンガー方程式

量子力学の中心方程式。波動関数の時間発展を記述し、水素原子のエネルギー準位を説明した20世紀最大の方程式のひとつ。

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「波の方程式」を量子に

光が波であり粒子でもあるなら、電子も粒子でありながら波ではないか——ド・ブロイの物質波仮説(1924年)からシュレーディンガーは考えた。

📜シュレーディンガー(1926年)

エルヴィン・シュレーディンガーがクリスマス休暇に方程式を書き上げた。水素原子の実験データを完璧に再現し、量子力学に数学的基盤を与えた。同年、ハイゼンベルクの行列力学と等価であることが証明された。

時間依存シュレーディンガー方程式

基本方程式

iψt=H^ψ=[22m2+V(r)]ψi\hbar \frac{\partial \psi}{\partial t} = \hat{H}\psi = \left[-\frac{\hbar^2}{2m}\nabla^2 + V(\mathbf{r})\right]\psi

  • =h/2π\hbar = h/2\pi:換算プランク定数
  • VV:ポテンシャルエネルギー
  • ψ\psi:波動関数

時間非依存シュレーディンガー方程式

エネルギーが確定した定常状態では:

定常状態の方程式

H^ψ=Eψ\hat{H}\psi = E\psi

22md2ψdx2+V(x)ψ=Eψ-\frac{\hbar^2}{2m}\frac{d^2\psi}{dx^2} + V(x)\psi = E\psi

無限深さポテンシャル井戸

最も基本的な例:幅 LL の箱に閉じ込められた粒子(0<x<L0 < x < LV=0V=0、外で V=V=\infty

エネルギー量子化

En=n2π222mL2=n2h28mL2,n=1,2,3,E_n = \frac{n^2\pi^2\hbar^2}{2mL^2} = \frac{n^2 h^2}{8mL^2}, \quad n = 1, 2, 3, \ldots

エネルギーは連続でなく**飛び飛びの値(量子化)**しか取れない。

ゼロ点エネルギー

n=1n=1 でも E1>0E_1 > 0。粒子は静止できない!これが不確定性原理の結果。

水素原子への適用

3次元のクーロンポテンシャル V=e2/4πε0rV = -e^2/4\pi\varepsilon_0 r で解くと:

水素原子のエネルギー準位

En=13.6 eVn2,n=1,2,3,E_n = -\frac{13.6 \text{ eV}}{n^2}, \quad n = 1, 2, 3, \ldots

これがバルマーらが実験で見つけた水素スペクトルを完全に説明した。

📝光の放出

n=3n=2n=3 \to n=2ΔE=13.6(1/41/9)=1.89\Delta E = 13.6(1/4 - 1/9) = 1.89 eV → 波長 656 nm(赤、バルマー系列 HαH\alpha線)

トンネル効果

古典的にはエネルギー不足で越えられない障壁も、量子的には波動関数が「染み出し」て通過できる。

🌍トンネル効果の応用

走査型トンネル顕微鏡(STM)・フラッシュメモリ・核融合反応(太陽の核融合)はすべてトンネル効果で動く。

// quiz

確認問題

Q1.定常状態のシュレーディンガー方程式(時間非依存)はどれか?

Q2.無限深さポテンシャル井戸(幅L)のエネルギー準位はどれか?

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統計力学(ボルツマン)

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