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中学Chapter 1515

オームの法則と電気回路

V=IRは「電圧が高いほど電流が流れやすい」というだけ。直列・並列の計算まで水の例えで体感する。

#オームの法則#電圧#電流#抵抗#直列#並列

電気を水で理解する

電気回路は目に見えないので難しく感じる。でも水の流れで考えると直感的にわかる。

電気水の例え単位
電圧 V水の落差(高さの差)ボルト(V)
電流 I流れる水の量(流量)アンペア(A)
抵抗 Rパイプの細さオーム(Ω)

「高い位置の水は低い位置に流れようとする。パイプが細ければ流れにくい。」

これがオームの法則の直感だ。

📜ゲオルク・オームと「名誉回復」の歴史

1827年、ドイツの物理学者ゲオルク・オームは V = IR の関係を発表した。しかし、当時のドイツ科学界は「実験から法則を導く」という手法を軽視しており、オームの論文は酷評された。

彼は大学のポジションを失い、十数年間、一地方の教師として過ごした。

しかし徐々に評価が変わり、1841年にはイギリス王立協会からコプリメダルを授与。1881年、彼の死後30年以上経ってから、電気抵抗の単位に彼の名前「オーム(Ω)」が採用された。


オームの法則

V=IR\boxed{V = IR}

3通りに変形して全部使いこなす:

V=IRI=VRR=VIV = IR \qquad I = \frac{V}{R} \qquad R = \frac{V}{I}

💡人体の電気抵抗

人体の電気抵抗は状態によって大きく変わる。乾いた皮膚では数kΩ〜数十kΩ、濡れた皮膚では数百Ω程度にまで下がる。

家庭用コンセントは 100 V。オームの法則で計算すると、濡れた手で触れた場合(仮に R = 500 Ω)では I = 100/500 = 0.2 A = 200 mA が流れる。人体に致死的な電流は 30〜50 mA と言われているので、非常に危険だ。

「濡れた手で電気器具を触ってはいけない」という理由が、オームの法則で説明できる。


直列接続と並列接続

直列接続(1本道)

電流が通る道が1本だけ。

  • 電流は全部同じ(どこで測っても同じ A)
  • 電圧は分かれる(各抵抗で一部消費)
  • 合成抵抗:RT=R1+R2+R_T = R_1 + R_2 + \cdots(足し算)

並列接続(途中で分岐)

電流が枝分かれする。

  • 電圧は全部同じ(どの枝も同じ V)
  • 電流は分かれる(細い方に流れにくい)
  • 合成抵抗:1RT=1R1+1R2+\dfrac{1}{R_T} = \dfrac{1}{R_1} + \dfrac{1}{R_2} + \cdots

並列にすると合成抵抗は必ず各抵抗より小さくなる。

📝並列合成抵抗の計算

3Ω と 6Ω の並列接続。合成抵抗は?

1R=13+16=2+16=36=12\frac{1}{R} = \frac{1}{3} + \frac{1}{6} = \frac{2+1}{6} = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}

R=2ΩR = \boxed{2 \, \Omega}

2Ω は元の抵抗値(3Ωや6Ω)より小さい。これは「道が増えれば流れやすくなる」という直感と一致する。


直列・並列を逆に覚えるミスが多い
比較直列並列
電流全部同じ分かれる
電圧分かれる全部同じ
合成抵抗R = R₁+R₂(大きくなる)1/R = 1/R₁+1/R₂(小さくなる)

「直列は電流が同じ、並列は電圧が同じ」と覚える。逆にすると全問間違う。


電力・電力量

P=VI=I2R=V2R[W]P = VI = I^2R = \frac{V^2}{R} \quad [\text{W}]

電力量(実際に使ったエネルギー):

W=Pt[J]W = Pt \quad [\text{J}]

家庭の電気代は「1 kWh(キロワット時)」という単位で請求される。

1kWh=1000W×3600s=3.6×106J1 \, \text{kWh} = 1000 \, \text{W} \times 3600 \, \text{s} = 3.6 \times 10^6 \, \text{J}

📝電球の電力計算

100 V・60 W の電球を5時間使った。電気エネルギーは何Jか?また電流は何Aか?

電気エネルギー:W = 60 × (5 × 3600) = 60 × 18000 = 1.08 × 10⁶ J

電流:I = P/V = 60/100 = 0.6 A

抵抗:R = V/I = 100/0.6 ≈ 167 Ω


🌍なぜ家庭のコンセントは並列接続か

家庭のコンセントは全て並列接続になっている。理由は明確だ。

もし直列接続なら、1つの電気器具をオンにするたびに全体の抵抗が変わり、他の器具に流れる電流も電圧も変化してしまう。洗濯機をオンにしたら照明が暗くなる、という事態が起きる。

並列接続なら、各器具にかかる電圧は常に100 Vで一定。1つのコンセントに器具をつないでも他に影響しない。

「並列接続 = 電圧が全部同じ」という性質が、安定した電力供給を可能にしている。


重要ポイント

オームの法則まとめ

  • V = IR(電圧 = 電流 × 抵抗)
  • 直列:R合 = R₁+R₂、電流が同じ
  • 並列:1/R合 = 1/R₁+1/R₂、電圧が同じ
  • 電力:P = VI = I²R = V²/R
  • 並列の合成抵抗は必ず各抵抗より小さくなる

// quiz

確認問題

Q1.10Ωの抵抗に5Vをかけると電流は何Aか?

Q2.直列接続の合成抵抗は?

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弦と気柱の振動

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