大学Chapter 32約14分
ハミルトン力学
ラグランジュ力学をさらに洗練させた位相空間の力学。ポアソン括弧・正準変換・ハミルトン・ヤコビ方程式——量子力学への橋渡し。
#ハミルトン力学#位相空間#ハミルトニアン#正準方程式#ポアソン括弧#正準変換
ラグランジュの先へ:位相空間の力学
ラグランジュ力学は を使う。
ハミルトンはこれを変換:位置 と一般化運動量 を独立変数として、より対称的な形式を作った。
📜ハミルトン(1833年)
ウィリアム・ローワン・ハミルトンが光学のアナロジーから力学を再定式化。後にシュレーディンガーはこの対応を使って量子力学を構築した。
ルジャンドル変換
ラグランジアン から一般化運動量を定義:
ハミルトニアン:
∑ハミルトニアンの定義
通常は (全エネルギー)
正準方程式(ハミルトンの運動方程式)
∑正準方程式
2N個の1階ODE。qとpが対称的に現れる「双対な」形式。
位相空間
を座標とする2N次元空間。
系の状態は位相空間の1点。時間発展は軌跡として描かれる。
✓リウヴィルの定理
位相空間の流れは非圧縮:
位相空間の体積要素は時間発展で保存される。統計力学の基礎。
ポアソン括弧
∑ポアソン括弧
物理量 A の時間発展:
保存量の条件:
量子力学との対応
⚠古典→量子の対応原理
ポアソン括弧 → 交換子(量子ブラケット):
ハイゼンベルクの運動方程式は古典のポアソン括弧の量子版。
🌍宇宙機の軌道計算・カオス
位相空間の軌跡で長期的な惑星軌道安定性・カオスの発生を解析できる。ポアンカレ断面図が現代カオス理論の基礎。
// quiz
確認問題
Q1.ハミルトニアン H の物理的意味は通常何か?
Q2.正準方程式(ハミルトンの運動方程式)を表す式はどれか?
Next Up — Chapter 33