大学Chapter 33約15分
一般相対性理論の基礎
重力は力でなく時空の曲がりだ。アインシュタイン方程式・測地線・ブラックホール——現代宇宙論の基盤を学ぶ。
#一般相対性理論#アインシュタイン方程式#時空の曲率#測地線#ブラックホール#重力波
「重力は力ではない」という革命
ニュートン重力は「離れた物体間に働く力」。
アインシュタインは示した:重力は時空の幾何学的曲がりだ。
📜アインシュタイン(1915年)
10年間の苦闘の末、一般相対性理論を完成。等価原理→リーマン幾何学→アインシュタイン方程式という論理の流れ。「私の人生最高の思考」と評した。
等価原理
✓弱い等価原理と強い等価原理
弱い等価原理:慣性質量 = 重力質量 (実験精度 で確認)
強い等価原理:重力場の局所的な領域では特殊相対論が成立する
自由落下する観測者から見ると重力が消える——これが「等価」の意味。
測地線:時空の最短経路
時空の中で物体は測地線を進む:
∑測地線方程式
:クリストッフェル記号(時空の曲率の情報)
重力による「落下」は、曲がった時空での直線運動。
アインシュタイン方程式
∑アインシュタイン方程式
- :アインシュタインテンソル(時空の曲率)
- :宇宙定数
- :エネルギー運動量テンソル(物質・エネルギーの分布)
「物質が時空を曲げ、時空が物質の運動を決める」
シュワルツシルト解
球対称の質量Mがある場合の厳密解:
∑シュワルツシルト計量
シュワルツシルト半径:
(事象の地平面)の内側は情報が外に出られない = ブラックホール。
📝重力による時間の遅れ
GPS衛星は地上より弱い重力場にあり、1日に 45 μs 速く進む。これを補正しないと測位誤差が 10 km/day になる。
🌍重力波・ブラックホール撮影
2015年LIGO がブラックホール合体からの重力波を初検出。2019年EHTがM87銀河のブラックホールを直接撮影。いずれも一般相対論の予言通り。
// quiz
確認問題
Q1.等価原理とは何か?
Q2.光が重力場で曲がる理由を一般相対論の観点から説明すると?
Next Up — Chapter 34