大学Chapter 26約14分
ラグランジュ方程式
ニュートン力学を超えた"エレガントな"力学。座標系を選ばず、拘束条件も自動で処理できる解析力学の基礎。
#解析力学#ラグランジアン#変分原理#最小作用の原理#一般化座標
「座標を選ばない力学」の革命
ニュートン力学は F = ma がすべて。
しかし「振り子の運動方程式を書け」となると、糸の張力・法線力など拘束力が邪魔になる。
ラグランジュが示したのは、そんな拘束力を一切書かなくていい定式化だった。
📜ラグランジュ(1788年)
ジョゼフ=ルイ・ラグランジュが『解析力学』を出版。「本書には図を一枚も使わない」と宣言した通り、純粋に代数と微積分だけで力学を再構成した歴史的名著。
ラグランジアン L とは
∑ラグランジアンの定義
- :運動エネルギー
- :ポテンシャルエネルギー
「エネルギーの差」を取るのが直感に反するが、これが変分原理と結びつく。
最小作用の原理
粒子が点Aから点Bに移動するとき、作用 を最小にする経路を選ぶ。
これが自然界の根本原理。
✓ラグランジュ方程式(オイラー・ラグランジュ方程式)
:一般化座標(角度でも距離でも何でも可)
単振り子で確かめる
質量 、長さ の振り子。角度 を一般化座標に選ぶ。
ラグランジュ方程式に代入:
張力を一切書かずに運動方程式が得られた。
📝二重振り子
ニュートン力学で二重振り子を解くと、拘束力が複雑で非常に面倒。ラグランジュ力学なら角度 を一般化座標に選ぶだけで系統的に解ける。
一般化運動量と保存則
✓一般化運動量
が に依存しないとき(循環座標)、 は保存量となる。
これがネーターの定理の原型:対称性 → 保存則。
🌍量子力学・場の理論への橋渡し
ラグランジュ形式は量子力学・相対論・素粒子物理学すべての基盤。経路積分(ファインマン)もこの「作用」から出発する。解析力学を学ばずに現代物理は理解できない。
まとめ
- (ラグランジアン)
- 最小作用の原理 → オイラー・ラグランジュ方程式
- 系に合った座標を選べる・拘束力不要
- 対称性と保存則を自然に結びつける
// quiz
確認問題
Q1.ラグランジアン L の定義式はどれか?
Q2.ラグランジュ方程式で「一般化座標」を使う利点は何か?
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