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高校基礎Chapter 114

電子配置と周期律

周期表の「形」は電子の並び方で決まる。最外殻電子が化学反応を支配し、元素の性格を決める。

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周期表の「形」には理由がある

周期表を初めて見たとき、「なぜこんな形なんだろう?」と思わなかっただろうか。

18族が縦に並び、2族と3族の間に大きな空白がある。ランタノイド・アクチノイドが別に切り出されている。これらはランダムに決まったのではなく、電子の配置という深い理由がある

📜メンデレーエフと「未発見元素の予言」

1869年、ロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフは元素を原子量順に並べると性質が周期的に繰り返すことに気づいた。彼は現在知られていない元素の存在を予言し、その性質まで予測した。

例えば「エカアルミニウム」(現在のガリウム)の存在と密度(5.9 g/cm³)を予測。1875年にガリウムが発見されたとき、実測値は 5.904 g/cm³ だった。

この精度の高さが周期表の科学的信頼性を一気に高めた。「まだ見ぬ元素」を性質まで当てるという、科学史上の奇跡的な出来事だ。


電子殻と収容できる電子数

電子は原子核の周りを「殻(かく)」に分かれて存在する。

名称最大電子数
n=1K殻2
n=2L殻8
n=3M殻18(ただし高校では「まず8で安定」と扱う)
n=4N殻32

最大電子数の公式:2n²(n は殻の番号)

電子は内側の殻から順番に埋まっていく。これを**構成原理(aufbau原理)**という。


主要元素の電子配置

元素原子番号K殻L殻M殻最外殻電子
H111
He222(閉殻)
Li3211
C6244
N7255
O8266
Ne10288(閉殻)
Na112811
Mg122822
Cl172877
Ar182888(閉殻)

価電子と化学的性質

価電子 = 最外殻電子の数(希ガスは0とみなす)

価電子の数が同じ元素は「同族」として縦に並び、性質が非常によく似る

価電子数特徴代表元素
1族(アルカリ金属)1電子1個を失いやすい(強い還元剤)Li, Na, K
2族(アルカリ土類)2電子2個を失いやすいBe, Mg, Ca
17族(ハロゲン)7電子1個を得たがる(強い酸化剤)F, Cl, Br, I
18族(希ガス)0安定・反応しないHe, Ne, Ar
💡希ガスが反応しない理由

希ガスが化学反応をほとんどしないのは、最外殻が「閉殻」(電子が詰まった状態)になっているからだ。He は K殻が2個で満杯、Ne・Ar は最外殻に8個で満杯。

この「8個で安定」というルールをオクテット則という。多くの原子は化学結合を通じてこの8個の状態を目指して反応する。

Arを使ったアーク溶接や、Heを使った気球・MRIが「反応しない」性質を利用している。


周期律の本質

周期 = 水平方向の行(同じ最外殻を持つ元素が並ぶ)

第3周期(Na → Ar)は全員 M殻が最外殻。左から右に進むと最外殻電子が1個ずつ増え、性質が単調に変化する。

Na(金属)→ Mg(金属)→ Al(金属)→ Si(半金属)→ P(非金属)→ S(非金属)→ Cl(非金属)→ Ar(希ガス)

**「族(縦)= 性質が似る」「周期(横)= 性質が連続的に変化」**これが周期律の核心だ。

🌍半導体と電子配置

シリコン(Si)は価電子が4個。これを使って「電子を一方向にだけ流す」素子(ダイオード)や「スイッチとして使える」素子(トランジスタ)が作れる。

スマートフォンのチップには数十億個のトランジスタが詰め込まれている。これらすべては「Si の価電子が4個」という電子配置から来ている。


重要ポイント

電子配置のまとめ

  • 電子は K→L→M殻の順に内側から埋まる
  • 最大電子数:K=2、L=8、M=18(2n²)
  • 価電子数が同じ = 同族 = 性質が似る
  • 希ガスは閉殻(価電子0)→ 化学反応しない
  • オクテット則:多くの原子は最外殻8個を目指す

周期表の縦を見れば「性質の似た仲間」がわかり、横を見れば「電子が1個ずつ増える系列」がわかる。

// quiz

確認問題

Q1.第3周期の元素の最外殻はどこか?

Q2.価電子が0とみなす元素はどれか?

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気体の法則(ボイル・シャルル・状態方程式)

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